住宅ローンの頭金は必要?ボーナス払いは必要?

マイホームを購入する場合、現金一括で支払うことは大変まれであり、多くの場合は住宅ローンを活用して返済をしていきます。住宅ローンを組むうえでは頭金が必要とされていますが、頭金とは自己資金のことを指しており、ある程度用意をしておくと借りる金額が少なくなり、高い金利を払わなくて済むので早期に返済を完了することができます。また、ある程度の年齢に達した場合、借入可能額が少なくなり、頭金を多めに用意しなくてはなりません。ですが、手持ちのお金をすべて頭金にしてしまうと、緊急時にお金が必要となった時に、生活に支障が出てしまい新たに違うローンを組まなくてはならなくなります。
頭金を用意するメリットは借入額を抑えることができる点であり、返済期間が短くなる、支払う利息額が少なくなることがあげられます。国土交通省が行った平成29年の住宅市場動向調査報告書では、自己資金比率は22.5%であり、戸建てが21.4%でした。住宅が4000万円だとすると自己資金額は900万円ほどとなっており、意外と用意をしていることがわかりました。頭金なしで購入をしてしまうと、変動金利で組んでいる場合は、金利が上がる可能性があり、莫大なお金を返済していかなくてはなりません。そのためできるだけ頭金は用意をしたほうが良いです。
ですが住宅ローンに関しては減税を活用したローンの組み方があり、年末のローンの残高の1%ほどが所得税から還付されます。上限や居住開始年が決められており、様々な要件がありますが、住宅ローンの制度活用によって、返済期間が10年以上ある場合は10年間が控除期間となります。そのため頭金をしっかりと用意するよりも、この期間は減税されるので、10年後に繰り上げ返済を多くした方が良い場合があり、より賢く返済をしていくことができます。
なお、住宅ローンの返済方法の中にボーナス払いが設定できることがありますが、ボーナス払いは慎重に検討しなくてはなりません。ボーナス払いを併用すると月々の返済額は安くなりますが、逆に会社の業績によってボーナスが支給されない可能性がある場合は、生活の負担になってしまうケースがあります。ボーナスは急な出費に備え、子どもがいる場合は子供の進学費用にあてるといった活用方法の方が良いため、無理にボーナス払いを設定する必要はありません。ボーナスを住宅ローンに支払ったとしても貯蓄ができるのかを考え、余裕を持った返済計画を立てるようにします。
